聞く力

もう何年も前になるんですが、知人の紹介である女性に会いました。20代後半の子供が3人いる方で、女手ひとつで育てた気風のいい方。伺ったのはプライベートではなく仕事で、そのときは3人で伺いました。

小料理屋をやっていた方なんですけど、ある商品のプロモーションをしたんです。商品を気に入ってくださって契約することになったんですが、ぼくの方をチラチラと見るんですよ。

無視するのもヘンですし、その度にニコッと軽くうなずいて。そっか、そんなに目立つ服なのかな。たしかにピンク色が好きなのでピンク地のシャツを着ていましたが(笑)

折角なので、食事をすることになったんですが、フォローのために翌日、再度伺ったんです。
そしたら、ぼくにどうしても伝えたかったことがあった、と言われました。

まさか、ボクに若いカモメにでもなれというのか?
なんだか、ヘンな汗が。
小料理屋なので夜の営業ですが、昼間は準備中なので店内は薄暗い。

狭い店内はカウンター席、そして6人座れる掘りごたつの座敷がひとつ、ふたつ。ぼくは掘りごたつを背にカウンターを向いて座っていたんですが、ススッと隣りに座ってすぐそばに。

なんだ、このあやしい雰囲気は。
色白で着物の良く似合う、とてもお子さんが3人いるようにみえないほど若く見える。
ハァハァ、ハァハァ。

「最初、来られたときにピンときたんです。あなたとはご縁があると。」

「あ、ありがとうございます!」

「それで聞いてみたんです。そしたらやっぱり!」

「聞いた?何を?どなたにですか?」

「昨日来られたときに…」

と右手に握り締めたものを見せてくれました。
ペンデュラム…

「わたしはこれを授かって、どんなことでもコレを使って聞いていたんです。もしやと思って、聞いてみたら…」

「聞いてみたら…?」

「あなたは…遠い昔、わたしの妻だったんです。」

「つま…

妻?ってことは奥さん?

えっ?ってことは、オナベ?
いやいや、前世ということだから、
この方はボクのダンダだったワケだ。

…うん?
つまり、ぼくはコッチか?
いやいや、きっと違う。ってか、絶対ちがう!!

何を言われるかと思ったら、こんなことか?
安堵したけど、なんかいやな予感。

「あなたとはこれからもすごく縁を感じるんです。これは○○ッ○といって、是非私と同じように使ってもらいたいんです。」

「はぁ…で、どうすれば?」

そこからです。
宗教ではないですから

という前置きがあって、とある団体の説明とそこの代表がどんなに素晴らしいかという賞賛。これを授けてもらうのはカンタンではない。けれども、私が推薦するから。と言った話を延々と…。

まずセミナーを受講して、面接して、それには○○万円必要なんですが、絶対損しません。

……。

…。

…それ、ペンデュラムじゃん。
っていうか、アフリカの呪術師の元で修行した時に見たのは、もっとスゴイし。

と、そんなこともありました。今となっては懐かしいです。
前置きが随分長くなりましたが、ズバリ言いますね。
必要ありません、ぼくには。

いえ、ぼくだけでなく、あなたにも、他の方にも。
どうして女性が持っていた○○ッ○を必要になるのでしょうか?

そもそも、そこには依存があります。
他者への依存です。
これを持っていれば、答えてくれる。最良の答えを導き出してくれる。

ツールの一つとしては有効かもしれません。
ただ、それ一辺倒になってしまっては、まったく意味がないのです。

お世話になったナイジェリアの呪術師も言いました。

「自分の目で見、自分の耳で聞きなさい。」

呪術に頼ることを戒めました。呪術師なのに、です。
自分を見失うからという意味なんです、彼が言いたかったのは。

占いやカウンセリング、セミナ-などが世の中にはたくさんありますよね。どれも素晴らしいものばかりだと思います。どれも気付きや方向性を見出してくれたり、フィードバックするのにいいものばかり。

ただ、頼りすぎるのは良くないし、キケンです。
行き着くのは思考の停止と責任転嫁。

あの人がこう言ったから

あそこでこう言われたから

だってこう言ったじゃない!

スピリチュアルにはまる人が多いですよね。
ふわーっとしたものにあこがれて、
わたしってすごく守られているんですぅ。みたいな。

あなたに必要なヒント、そして啓示。
どこにあるかお伝えします。
啓示とは「神が人に教えを示す」という意味。

それはあなたの身の回りにごろごろ転がっています。
そして、周りの全ての出来事や目で見るもの、耳に入ってくるものすべてが啓示なんです。
ただあなたが、気付いていないだけ、というより無視に近いことをしているんです。

カンタンな例を言いましょう。
グッチのバッグがほしいとします。
いつ買おうかな?このバッグでどこに出掛けようかな?

すると、ある日突然グッチのバッグを見かけるようになります。
それはテレビかもしれません。ぺらぺらめくった雑誌の中かもしれませんし、出掛けた先で誰かが持っているのかもしれません。

もうグッチのラッシュ(笑)
あなたがグッチのバッグにフォーカスした途端にです。
これは何も不思議なことではありません。

このような状況をスコトーマといいます。
スコトーマとはギリシャ語で「盲点」。眼科用語で使われていましたが、心理的盲点というように使われています。

スコトーマを外す」といいますが、こうすることによって見えなかったものが見え、聞こえなかったものが聞こえます。そう啓示に触れることが出来るんです、誰にでも。

誰かに何かに頼らなくても、必要な情報はあなたの周りにあふれています。その情報をキャッチするのはあなた。それをしないのもあなた。自分を客観視するとスコトーマは外れ、必要な答えがあなたの前に表れます。


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