夫婦と依存

昨日、知人がオフィスに遊びに来た。
遊びに来たというか、半分愚痴を言いに(笑)

夫婦で舞台関係の仕事をしていて、
どうしてもご主人が自己管理が出来てなくて、
目標に向かってくれない。

ご主人さんはやる気があるんでしょうが、
傍目にはまったくそんな風には見えない。
まぁ、ぼくからみてもそうなんですが…

ご主人さんはアルコール依存症
本人はやめたくてもやめられない。
数年前に施設に入って治そうとしたそうだけど、
結局何も変わらず。

初動をセーブできれば、飲まなくてもいいそうだけど、
一度飲み始めると、どこまでも飲んでしまう。

ところが!
実家に戻るとピタッと飲まなくなるという
フシギな現象!

家庭が複雑で問題だらけらしいけど、
とにかくお母さんには頭が全く上がらないそうだ。
だからお酒は飲めない。というより、飲めないそうだ。

どうして?
夫婦でいるときは依存症と診断されるくらい浴びるほどお酒を飲み、
実家に戻るとピタッと止まる?

どう考えてもヘンですよね?
アルコール依存症のはずなのに?

ぼくも、もちろんこれを読んでいるあなたも
フシギに思うはず。

当の本人たちは真剣に悩んでいる。
そして苦しんでいる。


どうして依存症が治らない?」
「どうしてちゃんと仕事をしてくれない?

ご主人とも仲がいいので話を聞くと、
仕事が出来る環境じゃないとか、

身体の調子がずっと悪いとか、
奥さんが自分を大事にしてくれないとか。

「お酒は?」と尋ねると、
言うほど飲んでないんだよ、ほんの少しだって。

確かにアルコール依存症なのかもしれない。
施設に入ったし、毎日処方された薬を服用している。

と同時に、二人の夫婦関係がアルコール依存症という
現実を生んだ。しかしこれは、

ただの

仮想

リアルに見えるけどね。
依存症という現実を作り上げることによって、
お互いにもっとも都合がいい状況を生んでいる。

ものすごく大変そうに見えるけど、
その状況が本人にとって丁度いい。

「そんなことはない!」と否定しても
本人たちが生み出さない限り現実は出てこないのだから。

それではご主人がお酒を飲み続けるのを止めることは出来るかと
言われれば出来る。

もちろん、自分は治せない。
治さないといった方がいいかな。
医者でもないし、ヒーラーでもないし、カウンセラーでもない。

※厳密にはヒーリング出来るけどしません。ぼくの役割ではないし、
世の中にはもっと有能は人がたくさんいるので。

本人たちが断捨離すればいい。
巷ではやっている整理整頓のようなものだ。

部屋の真ん中に家中のガラクタやモノ、思い出の品など
全部広げて「トキめくか」「トキめかないか」で
どんどん捨てていくというアレ。

では二人の何を断捨離したらいいのか?

二人の言い分。

(奥さん)
仕事をしてほしい
お酒をやめてほしい
家のことをしてほしい
同居の実母と仲良くしてほしい

そして、

私の言うことを聞いてほしい!

(ご主人)
もっと自由にしてほしい
もっと構ってほしい
お酒を自由に飲ませてほしい
もっと要領よく立ち振る舞ってほしい

そして

モノとして扱わないで愛してほしい

実は分かっている。
お互いが何を求め、何を感じ、どうしたらいいのか?
二人の口から答えを導き出せたから。

どうしたらいいのか自ら答えを出したから。
お互いにエゴを押し通して、
相手をコントロールしていることを手放せばいい。

エゴの存在を突き止めた。
そしてエゴを認めた。

だけど、

結局はエゴのブロックは外せなかった。
というより、エゴを外すことを本人たちが拒否した。
正確には知人である奥さんの方だけど…。

「この人には才能があるんです。どんな手を使っても
どんな事をしてでも、この人をオペラ座で躍らせたいんです!

それは私の夢!
私が出来なかったことをこの人に託しているんです!

アルコールでも何でも飲んでいいから、オペラ座で踊ることが出来れば
それでいい。それさえ実現できるのなら、どんな状況でもガマンします!」

今の現実は本人たちが自ら創っている。
表面では困っていても、実は望んでいること。
たとえ認めたくないとしても。

本人たちが変わりたいのならお手伝いできるけど、
そうでないのに手を差し伸べると、
それは親切の押し売り。

そして二人はかわいそうな人たちでもなく、不完全でもない。
完璧なタイミングで完璧な現実として、ぼくの目の前で
起きている現象に過ぎない。

この世の中、すべて完璧です!

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